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下水処理監視設備の製造・施工工程で使用する締結部品と選定基準

下水処理監視設備の製造・施工工程で使用する締結部品と選定基準

下水処理監視設備における製造・施工工程別の締結部品選定

下水処理監視設備では、流量計、監視カメラ、水位センサー、制御盤、通信設備を下水処理場やポンプ場へ設置します。 設備は硫化水素、湿気、腐食性ガス、振動環境へ常時曝露されるため、締結部品には耐食性、耐振動性、防水性が求められます。 本資料では、下水道施設計画・設計指針、公共建築工事標準仕様書、電気設備技術基準、JIS規格を参考に、工程別に必要となる締結部品を整理しています。

工程1:監視設備架台・支持構造製作

工程内容:
監視カメラ架台、制御盤ベース、水位計支持架台、通信アンテナ支持構造を製作します。

なぜその作業が必要か:
下水処理場では常時振動と腐食環境が存在するため、支持構造の剛性不足は設備脱落や監視不能事故につながります。

使用製品:

用途・役割:
10.9六角ボルトは架台主構造接合に使用します。六角ナットは高荷重締結部に使用します。ノルトロックワッシャーはポンプ振動による緩み防止に使用します。

選定基準:

  • 強度区分:10.9
  • 材質:溶融亜鉛メッキ鋼、SUS316
  • 使用環境:高湿度環境、腐食性ガス環境、振動環境
  • 規格:JIS B 1180、ISO 898-1

引用仕様書名・参考基準:
下水道施設計画・設計指針と解説、公共建築工事標準仕様書 機械設備工事編

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工程2:監視カメラ・センサー固定

工程内容:
監視カメラ、水位センサー、流量計、ガス検知器を壁面、架台、天井へ固定します。

なぜその作業が必要か:
固定不良が発生すると、監視死角、誤検知、データ欠損が発生し、下水処理運転監視へ影響します。

使用製品:

用途・役割:
ステンレス高強度ボルトは腐食防止に使用します。JISワッシャーは締付面の変形防止に使用します。バネ座金は振動による軸力低下を抑制します。

選定基準:

  • 強度区分:A2-70相当
  • 材質:SUS304、SUS316
  • 使用環境:硫化水素環境、高湿度環境
  • 規格:JIS B 1256、JIS B 1251

引用仕様書名・参考基準:
電気設備技術基準、下水道電気設備設計基準

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工程3:制御盤・通信設備据付

工程内容:
PLC盤、遠方監視装置、通信盤、無線設備をコンクリート基礎または壁面へ据付固定します。

なぜその作業が必要か:
制御盤固定不良は端子緩み、通信断、遠隔監視停止を引き起こします。

使用製品:

用途・役割:
オールアンカーは軽量制御盤固定に使用します。ケミカルアンカーは高荷重盤固定に使用します。六角穴付きボルトは盤内部品固定に使用します。

選定基準:

  • 強度区分:8.8以上
  • 材質:SUS304、溶融亜鉛メッキ鋼
  • 使用環境:高湿度環境、腐食環境
  • 規格:JIS B 1178、JIS B 1180

引用仕様書名・参考基準:
公共建築工事標準仕様書 電気設備工事編、建築設備耐震設計施工指針

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工程4:配線ラック・配管支持施工

工程内容:
電源ケーブル、通信配線、計装配管、監視配管を支持金具へ固定します。

なぜその作業が必要か:
湿気や振動で支持部が劣化すると、ケーブル損傷、断線、漏電事故が発生します。

使用製品:

用途・役割:
Uボルトは配管支持に使用します。チャンネルボルトはラック固定に使用します。スプリングナットはチャンネル材への機器固定に使用します。

選定基準:

  • 強度区分:4.8以上
  • 材質:SUS304、溶融亜鉛メッキ鋼
  • 使用環境:湿潤環境、腐食性ガス環境
  • 規格:JIS B 1180

引用仕様書名・参考基準:
下水道機械設備工事必携、公共建築工事標準仕様書 機械設備工事編

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工程5:監視端末・制御機器組立

工程内容:
表示端末、警報装置、制御基板、通信端末を制御盤内部へ組み込みます。

なぜその作業が必要か:
電子機器固定不良は端子緩みや通信エラーを引き起こし、監視システム停止につながります。

使用製品:

用途・役割:
マイクロネジは基板固定に使用します。スペーサーは絶縁距離確保に使用します。皿バネは微振動による緩み防止に使用します。

選定基準:

  • 強度区分:A2-50相当
  • 材質:SUS304、真鍮
  • 使用環境:高湿度環境、盤内温度変化環境
  • 規格:JIS B 1111、JIS B 1251

引用仕様書名・参考基準:
電子機器実装基準、下水道監視設備設計基準

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工程6:保守点検・増し締め管理

工程内容:
定期点検として、ボルト軸力、腐食、アンカー固定、制御盤内部品固定状態を確認します。必要箇所は増し締めと交換を実施します。

なぜその作業が必要か:
硫化水素や湿気による腐食進行で締結性能が低下し、設備脱落や監視停止が発生するためです。

使用製品:

用途・役割:
ロックタイトはねじ緩み防止に使用します。ノルトロックワッシャーは高振動部へ再使用します。シュノールワッシャーは盤固定部の軸力維持に使用します。

選定基準:

  • 強度区分:既設ボルトに準拠
  • 材質:SUS対応品、防錆処理対応品
  • 使用環境:腐食性ガス環境、高湿度環境
  • 規格:ISO 2320、JIS B 1251

引用仕様書名・参考基準:
下水道維持管理指針、設備保守点検基準

まとめ

下水処理監視設備では、硫化水素、高湿度、振動への対策を前提として締結部品を選定します。 架台部には10.9六角ボルト、監視設備にはステンレス高強度ボルト、振動部にはノルトロックワッシャー、配管支持にはUボルトを使用します。 設計者、施工管理者、保守担当は、強度区分、耐食性能、JISおよびISO規格適合を統一基準として管理する必要があります。